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事業概要

平成30年度事業概要

平成30年度に学園が取組んできた事業の概要は次のとおりです。

1.第2次中期計画の推進

 第2次中長期計画の5ヵ年計画中第3年次として、各学校の目標とする入学者数の確保を重点として、オープンキャンパスの開催・運営方法に工夫を凝らし、広報・募集活動の充実強化を進めた。
 31年度の入学者数は、大学が服飾学科・服飾表現学科合せて前年度より7名増加し、ほぼ目標数となった。短期大学部及びドレスメーカー学院はほぼ前年度同数となり、目標数を下廻ることとなった。幼稚園は前年度より15名増加し、ほぼ目標数となった。
 平成30年度の教育活動収支差額は、各学校とも経費の節減・合理化や効率的な執行に努めたものの、短期大学部・ドレスメーカー学院とも入学者が目標を下回った影響もあり計画未達成となった。この結果、教育活動収支差額は、大学が計画を約54百万円上回ってプラス約51百万円となったが、法人全体として計画の数値より約64百万円を下回って、マイナス約1億4百万円となった。
 また、服飾表現学科の開設に併せて、専門課程における教育環境の整備のため、日野キャンハ゜スの施設設備の整備充実を図り、私学事業団からの借入金等を得て、日野校舎百草苑耐震補強及び改修を実施した。

2. 杉野服飾大学服飾学部服飾表現学科の開設

 杉野服飾大学服飾学部に平成30年度服飾表現学科を新設した。平成29年4月に文部科学大臣に学科設置の届出を行い、学生募集を開始し、平成30年4月に新入生を迎えた。新設学科は、演劇などの衣装デザイン、映像・メディア表現、ショープロデュース、スタイリング、ビジュアルマーチャンダイジングなど服飾の表現に関する専門的な職業の知識技術を包括的に教育研究する日本で初めての高等教育機関である。
 学科開設のためのカリキュラムの編成と専門家の教授陣を含めた教育組織などを整備し、専門課程教育の実施に向けて教育体制を整えた。令和元年度には更にカリキュラムの運営について検討を行い、学生が一つの主専攻を決めて修了制作を行うとともに、幅広い知識と技術を身に着けるため複数の専攻の授業を履修できるようにするとの方針のもと、平成30年度の秋には各専攻等の担当教授予定者と相談の上、具体的な授業計画を立て、シラバスを作成した。令和元年度には2年次の専門課程が始まり、日野校舎での授業がスタートする。
 更に、専門課程教育を円滑に実施するため、日野校舎における百草苑耐震補強及び改修を実施するなど施設設備の整備充実を図った。

3.ドレスメーカー学院の自己点検・評価

 ドレスメーカー学院は、外部の評価機関による「第三者評価」を受ける方針のもとに、自己点検・評価委員会による点検評価を行った。同時に、業界関係者を委員に委嘱した教育課程委員会による教育内容の検討と外部の専門家等に委嘱した学校関係者評価委員会による点検評価を行った。
 平成30年度に行ったこれらの委員会の点検評価については、平成31年9月以降に順次ホームページで公表するとともに、自己点検・評価報告書を刊行することとしている。

4.杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

 中国浙江省寧波市の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年生の服飾専科学校)と合作で同学院に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、平成22年9月に第1期生60名が入学して以来順調に運営され、平成30年9月には第9期として83名の新入生を迎えた。また、今年の4月には杉野服飾大学に7名の学生が編入学した。
 平成30年8月19日から9月1日の14日間、本学において「杉野服飾大学におけるドレーピング&パターンメーキング講習会」を開催し、浙江紡織服装職業技術学院の教員14名が参加した。
 平成26年度から日中服飾専門課程の学生を対象に行っている「杉野服飾大学で日本のファッションと文化を見て学ぶ短期研修旅行」は、開催時期を2月としていたが、年度を改め開催することとし、令和元年7月に開催予定である。

5.国際交流の推進

 世界で活躍できるクリエータ育成のために、今年度は、ベルギーアントワープ研修旅行をはじめ、イギリスの短期留学プログラム、短期語学留学プログラム、パリコレクション見学旅行、ニューヨーク研修旅行などの海外研修を多く実施した。協定校である中国浙江理工大学、A.N.コスイギン名称ロシア国立大学との交流については、相互訪問を行い、ファッションコンテストへの参加や教員の特別講義等を実施した。

6.大学・短期大学部服飾造形夏期セミナーと教員免許状更新講習の開催

 平成18年度から高校の家庭科教員を対象に実施しているセミナーは平成30年度で13回目を迎え、8月3日・4日の2日間実施した。アンケート結果により、造形と講義の開講日を一部変更し両日造形講座も取れるように実施した。講座はドレス構成に関する3講座、手芸的な内容の1講座、講義系の2講座とPC系の2講座を行った。
 また、教員免許状更新講習については、平成20年度の「予備講習」から文部科学省の認定を受けて開催してきているが、平成30年度も高、中、小学校の教諭(「家庭科」以外を含む)を対象として、「草木染め」「トートバッグ制作」「ドローイング」の3コースを設けて、8月2日(木)から4日(土)までの3日間、定員90名で実施した。更新講習では、受講者から講習評価を受けているが、平成30年度も講習の内容・方法について、各講座とも極めて高い評価を受けた。

7. 教職課程における教育職員免許法改正に伴う再課程認定

 教育職員免許法及び同法施行規則の改正に伴い、平成31年4月1日より新教職課程が開始することとなるため、現在認定を受けている服飾学科の教職課程については、改めて平成30年度中に認定を受けるための申請を行った。平成29年度から再課程申請の準備を開始し、平成30年度に申請を行い、平成31年2月に文部科学大臣から「再課程認定」を受けた。これにより、服飾学部服飾学科では平成31年4月より「新教職課程」をスタートさせる。なお、在学履修者については、引き続き旧課程のカリキュラムで指導していく。

8.全国ファッションデザインコンテストの開催

 本学園が一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会と共同で開催する全国ファッションデザインコンテストは、平成30年度は56回目を迎えた。10月16日(土)に本学園の杉野ホールでショー形式による本審査と表彰を前年と同じ内容で実施した。

9.杉野服飾大学附属図書館所蔵資料のデジタル化計画の推進

 平成22年3月よりPC接続型のマイクロフィルムリーダー機器による本館所蔵資料のデジタル化を開始した。当初マイクロフィルム保存分の卒制・卒論を対象に行っていたが、平成25年11月からは劣化の著しい「Vogue U.S.A.版」(昭和51年購入、ロール型マイクロフィルム)のデジタル化を最優先で行っており、平成30年度末までに34ロール完了。作業を継続中である。また、本を見開きのままスキャンできるコンパクトスキャナによる、本館所蔵の貴重書のデジタル化は、平成27年度より、杉野芳子先生の著作物から開始しており、平成30年度末までに、50冊完了。作業を継続中である。

10.杉野服飾大学短期大学部の社会貢献活動

 杉野服飾大学短期大学部は、2年次の「社会貢献プログラム」という科目で地域の団体と様々な取り組みを行った。品川区とは協定を結んでおり、それに基づき平成30年度は品川区八潮児童センターにおいて「Tシャツリメイク」「トートバック作り」のワークショップを行い、児童センター主催の夏フェスにも参加、飾り付け、メイク、コーディネイト、演出などでファッションショーを盛り上げた。また同じく品川区平塚児童センターでは「シルクスクリーンを使ったトートバック作り」「ロゼット作り」のワークショップを行い、その発表会にも立ち会った。その他近隣マンションなどの住民の方からなる夕陽会とは年少の子供から小学生までを対象に「大人向けのサコッシュ作り」「まもるっちストラップ作り」のワークショップを催し、目黒商工まつりでは「プラ板」「くるみボタンのアクセサリー」のワークショップを各1日ずつ行った。目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)ではポスター・チラシデザインを行った。また、MISC(目黒インテリアショップスコミュニティ)とのコラボレーションによる気仙沼支援活動としてインテリアの残布を使用した小物の制作・販売も行い、その売り上げで気仙沼では手に入らない服飾資材などを購入し、送った。生涯を通じて社会貢献の精神を培って欲しいとの思いから、1年次にもさんままつりのボランティアや八潮児童センター「ぞうきんアート」のワークショップやTAとして入学前講座などに参加してもらっている。短期大学部では、このように2年間を通じていろいろな社会貢献活動を広げている。

11.ドレメサマーセミナーの実施

 ドレスメーカー学院では、毎年サマーセミナーを実施している。「杉野芳子アーカイブ研究」と題し、1950年代、1960年代、1970年代と3つの時代に分け、平成27年度より、4カ年計画で研究発表を企画し、第1回1950年代、第2回1960年代、第3回 1970〜74年、第4回は平成30年7月24日(土)に行った。午前の部は、1975〜77年の作品から啓発され、現代のファッションへと展開した教員の作品発表と研究解説を行った。午後は、宮浦晋哉氏による「繊維産地への旅」の講演を開催した。

12.小中学生に対するものづくり教室等の開催

 小中学生が服飾に関するものづくりを体験し、喜びを味わうことは小中学生の人間的成長に大きな意味を持つ。この観点からドレスメーカー学院では、品川区教育委員会と協力して、品川区と目黒区内の小学生を対象とした「ドレメキッズスクール」を開催してきているが、平成30年度も7月26日(木)に実施した。
 また、杉野服飾大学では、目黒区、品川区、大田区の中学生を対象に「杉野ファッショングッズ中学生セミナー ―My Bagをつくろう―」を平成22年度から行っている。平成30年度も平成31年3月に実施した。

13.杉野学園衣裳博物館企画展の開催

 平成27年度に渡辺雪三郎氏よりミッチ・渡辺雪三郎・オートクチュール作品コレクション51点の寄贈を受けた。平成28年度後期から平成29年度前期まで企画展を開催し、作品を展示した。平成30年度は、展示終了後脱衣した作品の害虫処理を行い、収蔵庫に保管する作業を行った。
 平成29年度後期から平成30年度前期まで会期を2期に分け、企画展「杉野芳子コレクション設立記念展」を開催し、作品を公開した。また、企画展開催に伴いカタログを製作し、販売を行った。

14.杉野芳子コレクション設立準備の継続実施

 平成27年度より杉野芳子先生の遺作品を保存、活用するため、衣裳博物館に「杉野芳子コレクション」を設けることとし、そのための作業を4,5年間で完了する計画で開始した。
 企画展で第1期に公開した1950年代から1960年代の作品は、殺虫処理・クリーニングを行い、保存箱を作成し収納した。平成30年度も、この作業を継続実施した。

15.目黒商工まつり・目黒リバーサイドフェスティバルへの参加

 平成24年度より目黒区商工会議所が主催する目黒商工まつり「目黒リバーサイドフェスティバル」に参加している。平成30年度は、台風の影響で杉野学園の展示と、1日のみ杉野服飾大学短期大学部がワークショップを実施した。
 また目黒区商工まつりが取り組んでいるごみゼロキャンペーン啓発活動には、今年度も学生自治会が主体となって参加し、社会貢献活動を行った。

16.アトレ目黒店とのコラボレーション

 目黒駅のショッピングセンターatre目黒店が実施している「アトレとお客様、街(地域)とつながり、共に明日を育んでくイベントa+(アトレト)」に平成25年度から本学も参画し、アトレ目黒店内で本学の特色を活かしたワークショップや展示を開催、地域連携を推進している。平成30年度には、28年度、29年度「銀座マギー」とコラボレーションを行った大学ファッションプロダクトデザインコースとインダストリアルパターンコース、更に株式会社共和レザーが加わって、学生がデザインしたバックやスカートが商品化されアトレ目黒店内で販売された。

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