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事業概要

平成28年度事業概要

平成28年度に学園が取組んできた事業の概要は次のとおりです。

1.第2次中長期計画の推進

 平成28年3月に策定した第2次の杉野学園中長期計画に従って、新たな計画の初年次として各学校の目標とする入学者数を確保するため、オープンキャンパスの開催、運営方法の工夫に重点を置いて、広報・募集活動の充実強化を図った。
 29年度の入学者数は、大学が前年度より33名増加し、目標数を12名上廻ったが、短期大学部は前年度より10名減少し、目標数を11名下廻り、ドレスメーカー学院は前年度より37名減少し、目標数を46名下廻った。幼稚園は前年度より1名増加し、目標数を1名上廻った。
 この結果、教育活動収支差額は、短期大学部以外は計画の数値を上廻り、法人全体として計画の数値より約76百万円上廻る結果となった。

2.大学と短期大学部の機関別認証評価

 大学と短期大学部は平成28年度に2回目の機関別認証評価を受審した。それぞれの評価機構に提出した「自己評価報告書」と「自己点検・評価報告書」による書面調査と9月10月の実地調査を経て、平成29年3月にそれぞれ「適合」と「適格」の判定を受けた。
 大学は、基準項目のすべてで「基準を満たしている」との認定で、基準1、基準2、基準3いついて「優れた点」があげられ、基準2と基準3で「参考意見」が付された。
 短期大学部は、すべての基準で「合」の判定で、基準Ⅱ、基準Ⅲ、基準Ⅳで「向上・充実のための課題」があげられ、基準Ⅰと基準Ⅱでそれぞれ2項目が「特に優れた試みとして評価できる事項」としてあげられている。
 報告書は両者とも4月6日からホームページに公開するとともに評価機構のホームページとリンクさせている。また、評価機構による評価報告書と合わせて、「自己点検・評価報告書」として5月に発刊し、公表している。

3.ドレスメーカー学院の自己点検・評価と職業実践専門課程の認定

 ドレスメーカー学院は、平成27年度に引き続いて自己点検・評価委員会で「職業実践専門課程」の認定を目標としつつカリキュラムの検討を中心に点検評価を行った。同時に、業界関係者を委員に委嘱した教育課程委員会による教育内容の検討と外部の専門家等に委嘱した学校関係者評価委員会による点検評価を行った。
 これらの委員会の検討結果を踏まえて、平成28年9月に、アパレル技術科と高度アパレル専門科について申請を行い、平成29年2月24日付けで文部科学大臣の認定を受けた。
 平成28年度に行ったこれらの委員会の点検評価については、4月以降にホームページで公表するとともに、自己点検・評価報告書を刊行することとしている。

4.杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

 中国浙江省寧波市の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年生の服飾専科学校)と合作で同学院に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、平成22年9月に第1期生60名が入学して以来順調に運営されている。平成25年6月に第1期生が課程を修了し、杉野服飾大学に5名の編入学生を迎え、2期生14名、3期生16名、平成29年4月には4期生7名の編入学生を迎えた。

5.国際交流の推進

 世界で活躍できるクリエータ育成のために、ベルギーアントワープ研修旅行をはじめ、イギリスの短期留学プログラム、春夏、秋冬コレクションを見学するパリコレクション見学旅行などを実施していたが、ヨーロッパにおけるテロ事件のため残念ながら昨年、一昨年は中止した。協定校である中国浙江理工大学、ロシアモスクワ国立デザイン技術大学については、相互訪問を行い、ファッションコンテストへの参加や教員の特別講義等を実施した。

6.杉野服飾大学・短期大学部夏期セミナーと教員免許状更新講習の開催

 平成18年度から高校の家庭科教員を対象に実施しているセミナーは平成28年度で11回目を迎え、8月4日・5日の2日間、内容を一部変更して実施した。講座はドレス構成に関する3講座、手芸的な内容の1講座、講義系の2講座とPC系の2講座を行った。最終日の講座終了後に受講の先生方との懇親会を実施した。
 また、教員免許状更新講習については、平成20年度の「予備講習」から文部科学省の認定を受けて開催してきているが、平成28年度も高、中、小学校の教諭(「家庭科」以外を含む)を対象として、「草木染め」「トートバッグ制作」「ドローイング」の3コースを設けて、8月3日(水)から5日(金)までの3日間、定員90名で実施した。更新講習では、受講者から講習評価を受けているが、平成28年度も講習の内容・方法について、各講座とも極めて高い評価を受けた。

7.全国ファッションデザインコンテストの開催

 本学園が一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会と共同で開催する全国ファッションデザインコンテストは、平成28年度は54回目を迎えた。10月15日(土)に本学園の杉野ホールでショー形式による本審査と表彰を昨年と同じ内容で実施した。

8.杉野服飾大学附属図書館所蔵資料のデジタル化計画を推進

 平成22年3月よりPC接続型のマイクロフィルムリーダー機器による本館所蔵資料のデジタル化を開始した。当初マイクロフィルム保存分の卒制・卒論を対象に行っていたが、平成25年11月からは劣化の著しい「Vogue U.S.A.版」(昭和51年購入、ロール型マイクロフィルム)のデジタル化を最優先で行っており、作業を継続中である。また、本を見開きのままスキャンできるコンパクトスキャナによる、本館所蔵の貴重書のデジタル化は、平成27年度より、杉野芳子先生の著作物を最優先で行っており、作業を継続中である。

9.杉野服飾大学短期大学部と品川区の協定及び社会貢献活動

 杉野服飾大学短期大学部では、2年次の「社会貢献プログラム」という科目で品川区との協定に基づき、品川区八潮児童センターにおいては小学生・中学生を対象とした「ワンピース」「つけ衿」のワークショップを行い、児童センター主催の夏フェスにも参加、飾りつけ、メイク、コーディネイト、演出の他、自分の作品を着て子供達とランウェイを歩き、ファッションショーは盛り上がった。また平塚児童センターではチームで「紙で作る服」を制作、個人で「シュシュ」と「ミサンガ」を作るワークショップを行い、その発表会にも立ち会った。その他の活動としては、近隣マンションなどの住民の方からなる夕陽会と「はじめての針仕事」という題でポシェットのワークショップを、目黒商工まつりでは「ステンシルコースター」のワークショップを、目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)ではポスター・チラシデザインを行った。また、MISC(目黒インテリアショップスコミュニティ)とのコラボレーションによる気仙沼支援活動としてインテリアの残布を使用した小物の制作・販売も行い、その売り上げで気仙沼では手に入らない服飾資材などを購入し、送った。生涯を通じて社会貢献の精神を培って欲しいとの思いから、一年次にもさんままつりのボランティアや八潮児童センター「ぞうきんアート」のワークショップなどに参加してもらっている。短期大学部では、このように2年間を通じていろいろな社会貢献活動を広げている。

10.ドレメサマーセミナーの実施

 ドレスメーカー学院では、毎年サマーセミナーを実施している。平成27年度に「杉野芳子アーカイブ研究」と題し、1950年代、1960年代、1970年代と3つの時代に分け、3カ年計画で研究発表を企画し、第1回1950年代を発表した。
 第2回目である平成28年7月22日(金)午前は、1960年代の作品からインスパイアし、現代のファッションへと展開した作品発表と研究解説を行った。午後は、鴇田章氏による「絹とアンティークストッキングの歴史」の講演を開催した。

11.「新基礎テキスト」の編纂

 新しいドレメ式原型が完成して以来、教科書編集委員会によって新原型に基づく教科書の編纂を行ってきた。平成23年3月に「パータンメーキングⅠ-ブラウス、ワンピースドレス、スカート、パンツ」と「パターンメーキングⅡ-ベスト、ジャケット、コート」を刊行。平成24年度には「ソーイングⅠ-ブラウス、ワンピース」、「ソーイングⅡ-スカート、パンツ」、「ソーイングⅢ-ジャケット」、「ソーイングⅣ-コート」を刊行した。平成25年度より「パータンメーキングⅠ・Ⅱ」についての「教師用解説書」の編集に着手し、平成26年10月にこれを刊行した。これによって、新原型に基づく教科書の編纂は一段落した。
 また、新原型の応用編「ドレメニューパターンブック」5冊分のうち最終冊⑤も完成し、平成27年度に配布した。平成28年度は、ドレスメーカー学院、杉野服飾大学、短期大学部の教員によって進められた部分縫いの基礎に必要な「新基礎テキスト」を従来の2冊分から1冊に合本編纂し、配布した。

12.小中学生に対するものづくり教室等の開催

 小中学生が服飾に関するものづくりを体験し、喜びを味わうことは小中学生の人間的成長に大きな意味を持つ。この観点からドレスメーカー学院では、品川区教育委員会と協力して、品川区内の小学生を対象とした「ドレメキッズスクール」を開催してきているが、平成28年度も7月に実施した。
 また、杉野服飾大学では、目黒区、品川区、大田区の中学生を対象に「中学生ファッショングッズセミナー」を平成22年度から行い、平成28年度も平成29年3月に実施した。
 平成22年度から開催している高校生対象のセミナー「共に目指すファッション」を平成28年度は平成29年3月20日開催、本人のサイズで3型のデザインから1型、数種の布から一つの布を選びワンピース製作を行った。

13.杉野学園衣裳博物館常設展示・企画展示の開催

 4月1日から8月8日まで「館収蔵品展 西洋衣装―18世紀から20世紀のドレスと小物―」展を開催し、18世紀末の紳士服、19世紀中頃のクリノリン・ドレスや小物のほか、楮紙製マネキンに着装した19世紀末のドレスなど29点を展示した。
 平成27年度に渡辺雪三郎氏よりミッチ・渡辺雪三郎・オートクチュール作品コレクション51点の寄贈を受けた。この寄贈資料の調査、殺虫処理、クリーニングを行った後、「渡辺雪三郎オートクチュールコレクション(前期)」展を9月20日から2017年2月12日まで博物館本館にて開催し、28点を出品した。また、企画展カタログの製作・販売を行った。

14.杉野芳子コレクション設立準備の継続実施

 平成27年度より杉野芳子先生の遺作品を保存、活用するため、衣裳博物館に「杉野芳子コレクション」を設けることとし、そのための作業を開始した。平成27年度には対象作品181点を選定し、その中から1950年代の作品13点について、調査のうえデータの記録を行ったうえで、殺虫処理・クリーニングを行って収納した。平成28年度は、1960年代の作品33点について調査と保存処理を行った。4 〜 5年計画で作業を行うこととしている。

15.目黒商工まつり「目黒リバーサイドフェスティバル」への参加

 平成24年度より目黒区商工会議所が主催する目黒商工まつり「目黒リバーサイドフェスティバル」に参加している。平成28年度は、杉野服飾大学、杉野服飾大学短期大学部、ドレスメーカー学院それぞれの特色を活かした展示とワークショップ「絵を描こう」「チャームを作ろう」「ステンシル染色」等を計画し、実施した。
また目黒区商工まつりが取り組んでいるごみゼロキャンペーン啓蒙活動に今年度も学生自治会が主体となって参加し、社会貢献活動を行った。

16.アトレ目黒店とのコラボレーション企画

 目黒駅のショッピングセンターatre目黒店が実施している「アトレとお客様、街(地域)とつながり、共に明日を育んでくイベントa+(アトレト)」に平成25年度から本学も参画し、アトレ目黒店内で本学の特色を活かしたワークショップや展示を開催、地域連携を推進している。平成28年度は昨年に引き続き出店している靴下メーカー「靴下屋」とのコラボレーション「靴下デザインコンペ」を実施し、応募デザイン中3点の商品化を獲得した。また、同じく出店している「銀座マギー」と大学インダストリアルパターンコースとのコラボレーションにより、銀座マギーから提供された高級生地を使用した学生作品をアトレ目黒店内でフロアショーとして発表、1部商品化され店内で販売された。今後もアトレ目黒店内の店舗と様々な形でコラボレーションを展開していく。

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