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事業概要


令和2年度事業概要

令和2年度に学園が取組んできた事業の概要は次のとおりです。

1. 第2次中期計画の推進

 第2次中期計画の5ヵ年計画の最終年度として、引き続き各学校の目標とする入学者数の確保を重点として、オープンキャンパスの開催・運営方法に工夫を凝らし、広報・募集活動の充実強化を進めた。
 令和3年度の入学者数は、大学、短期大学部、ドレスメーカー学院各学校とも、コロナ禍等によりオープンキャンパスを実施できないなど入試広報対策が十分反映されず、前年を下回った。このような状況の変化を踏まえて、各学校の目標とする入学者数の確保を重点として、令和3年度から開始する杉野学園中期計画を策定した。
 令和2年度の教育活動収支差額では、大学が昨年に引き続き、6千4百万円の黒字となった。短期大学部は3千3百万円の赤字となり、幼稚園は4百万円の赤字で収まっている。ドレスメーカー学院は収支改善が進み7千万円の赤字となった。この結果、法人全体では7千1百万円の赤字となっている。資金収支差額では、学校ごとの収支差額は教育活動収支差額と同様であるが、法人全体の収支差額は中期計画の計画額を下回っている。次年度繰越支払資金は約6億4千万円となっている。
 令和元年度は大学等における修学の支援に関する法律による給付型奨学金と授業料・入学金の減免を併せて支援する大学等として本学園の大学・短大・ドレスメーカー学院が機関認定され、減免規程を整備するなど準備を進めた。この結果、初年次である令和2年度には大学63名、短大11名、ドレスメーカー学院28名の計102名が授業等減免対象者として認定されている。

2. 認証評価結果を踏まえた指摘・改善事項等

 杉野服飾大学及び杉野服飾大学短期大学部は、平成28年度にそれぞれ公益財団法人日本高等教育評価機構及び一般社団法人短期大学基準協会による機関別認証評価を受審し、共に評価基準を充たしていることから適合・適格と認定されている。
 この評価を踏まえ、自己点検・評価活動を継続している。
 杉野服飾大学短期大学部では、機関別認証評価において、特に優れた試みとして「社会貢献プログラム」の取り組みがあがった。これはカリキュラム改革による学修成果であり、これに鑑みて授業アンケート、学生との意見交換会、企業・卒業生の外部評価を実施し、令和元年には厳しくなる就職活動に向けて「キャリアデザイン」を開講、令和2年には数理・データサイエンス教育強化を見据えて翌年度「データサイエンス基礎」の開講を決定、このように時代や学生に合わせた短大だからできるすばやい対応を心がけ、教育活動に反映させた。
 杉野服飾大学では令和2年度は新型コロナウイルス禍ということもあり、多くの本学学生を採用していただいている企業数社と現在もアパレルで活躍している各コースからの卒業生数名ずつに依頼し、外部評価アンケートを行った。アンケート結果を基にコース主任が授業改善案を作りできることから改善を試みている。また、その内容は自己点検評価委員会でも意見を聞いて今後に役立て令和2年2月にホームページにもアップした。

3. 杉野服飾大学服飾学部服飾表現学科の開設と造形教育

 杉野服飾大学服飾学部に平成30年度に新設した服飾表現学科では、服飾表現学科3年次以降の専門教育が開始された。学生は5つの専攻のなかから、主専攻と副専攻を1つ以上取り幅広い知識と技術を学べるようにした。演劇などの衣装デザイン、映像・メディア表現、ショープロデュース、スタイリング、ビジュアルマーチャンダイジングなど服飾の表現に関する専門的な職業の知識技術を包括的に教育研究する日本で初めての高等教育機関で新たな授業展開となるため色々な設備を整えつつある。
 学科開設のためのカリキュラムの編成と専門家の教授陣を含めた教育組織などを整備し、専門課程教育の実施に向けて教育体制を整えた。令和元年度の秋には各専攻等の担当教授予定者と相談の上、卒業制作や外部研修を見据えた具体的な授業計画を立て、シラバスを作成した。令和2年度には3年次の専門課程が始まり、さらに専門性のある日野校舎での授業がスタートした。
 更に、専門課程教育を円滑に実施するため、学長裁量経費等を活用し日野校舎に動画編集ソフトを搭載したPCや舞台衣裳制作用の特殊ミシンを整備し、3年生の授業で活用するなど専門性の高い施設設備の整備充実を図った。
 平成16年度から始まった「教員作品集」は16回目となる。1年間の研究成果として造形系の教員による作品集は高校訪問等に役立てられ、実物作品は学内の展示室等で在校生にも先生方の作品を観る機会として展示を行っている。

4. 杉野服飾大学短期大学部の教育環境の整備

 杉野服飾大学短期大学部では学生が自由に使える自由制作室(自習+プリンター室)・デジタルデザイン室(パソコン室)を整備し意欲のある学生が自由に作品制作できる環境を整え、授業外学習を支援している。昨年度は学生の学習意欲を高め服飾造形の授業を円滑に進める目的で学長裁量経費の採択を得て、「アパレルカッティングプロッター」を導入した。本年度はプロッターと合わせて使用する「アパレルパターンスキャナー」を購入。さらに服飾造形科目の授業および授業準備などの利便性が上がり、この結果、服飾造形の授業内、授業外での学習の幅を更に広げることができた。

5. ドレスメーカー学院の自己点検・評価

 ドレスメーカー学院は、本年度も自己点検・評価委員会を中心とした点検・評価を推進した。その一環として7月と11月に「教育課程編成委員会」を、2月と3月に「学校関係者評価委員会」を開催して外部評価を受け、改革に取り組み、その内容を公表した。
平成28年度より自己点検・評価委員会の検討課題中の重点目標として「職業実践専門課程」(文部科学大臣認定)の申請に取り組み、アパレル技術科、高度アパレル専門科、平成29年度に服飾造形科、ファッションビジネス科が認定を受けた。認定維持のため本年度もその内容の公表を行った。
 平成30年度に重点項目として掲げたカリキュラム改革が1年次より実施された。
 令和2年度は、平成28年度の認定学科である高度アパレル専門科とアパレル技術科がフォローアップの実地調査の対象となりその申請を完了した。

6. 杉野幼稚園の幼児教育の推進

 新型コロナウイルス感染防止のため4、5月が休園となったが、教材や動画を郵送し家庭で過ごす園児の支援を行った。また再開後も動画の配信などにより家庭との連携を深めた。
 地域に対しても、コロナ禍の状況を見ながら適切な対策を取り後期はプレ保育や未就園児対象のイベントを実施し、子育て支援の役割を果たしてきた。
 創立50周年を迎えたが、記念行事等はコロナ禍のため中止とした。記念誌は年度内に発行することができた。また、幼稚園(園児送迎)バスを令和3年度より運行するように、杉野幼稚園用に外装をラッピングし、運行・車両管理一式をバス会社に委託する契約を終え、導入への準備が完了した。

7. 杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

 中国浙江省寧波市の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年生の服飾専科学校)と合作で同学院に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、平成22年9月に開校以来順調に運営されている。しかし毎年4月に杉野服飾大学に編入する学生が数名いるが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大による入国制限により、編入学予定の6名の学生の内、オンラインで授業を受けていた4名の学生が11月に来日した。また、9月の新規入学者数(第11期生)は92名であった。
 令和2年12月には、浙江省教育庁から国際化特色学校に省内50校ある職業学校の中から6校が選定されその中の1校に選ばれた。同じく、浙江省高水準職業学校として服装服飾学院(杉野服飾大学日中服飾専門課程)が15校の中の1校に選定された。
 平成26年度から日中服飾専門課程の学生を対象に行っている「杉野服飾大学で日本のファッションと文化を見て学ぶ短期研修旅行」は、令和2年度は新型コロナウイルス感染拡大のため中止した。

8. 国際交流の推進

 例年、ベルギーアントワープ研修旅行をはじめ、パリ・プレタポルテコレクション研修旅行、夏期イギリスの短期留学プログラム、その外ニューヨーク州立ファッション工科大学で学ぶニューヨークファッション研修旅行などを企画し、学生の国際感覚を身につける機会を数多く設けて開催していたが、令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により全て中止した。
 また、交流協定を締結している中国浙江理工大学、A.N.コスイギン名称ロシア国立大学とは、相互のファッションコンテストへの参加や教員の特別講義、学生の研修旅行など交流していたが、こちらも全て中止した。

9. 教員免許状更新講習の開催

 教員免許状更新講習については、平成20年度の「予備講習」から文部科学省の認定を受けて開催してきているが、令和2年度については、コロナ感染状況から判断し、実技を重視する本学の講習方法の性格から開催を中止した。
 また、平成18年度から高校の家庭科教員を対象に実施しているセミナーは令和2年度コロナ禍で県外の移動などの自粛も求められたため、夏期セミナーに参加は難しいことを確認した。それにより令和2年度夏期セミナーは実施しないことを決定した。また、令和3年度についてもワクチン接種が始まったとはいえ、新型肺炎の変異により感染の終息が見えないことから、服飾造形夏期セミナーは見送ることとした。

10. 全国ファッションデザインコンテストの開催

 本学園が一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会と共同で開催する第58回全国ファッションデザインコンテストはコロナ禍の影響で中止となった。

11. 杉野服飾大学附属図書館所蔵資料のデジタル化計画の推進

 平成25年11月からは劣化の著しい「Vogue U.S.A.版」(昭和51年購入、ロール型マイクロフィルム)のデジタル化を最優先で行っているが、令和2年度は、コロナ禍による在宅勤務及び短縮勤務と新人職員2名の指導等により、結果として完了したものがなかった。令和3年度はマイクロフィルムリーダー機器の買い替えを行うので、セキュリティの強化とともに画質も向上し作業もスーピドアップされる。

12. 杉野服飾大学短期大学部の社会貢献活動

 杉野服飾大学短期大学部は、2年次の「社会貢献プログラム」という科目で地域の団体と様々な取り組みを行っているが、本年度は新型コロナウイルス感染という状態で時期も前期ではなく後期となり、協定を結んでいる品川区の2つの児童センターとの取り組みのみとなった。令和2年度は品川区八潮児童センターにおいて「ペットボトルを使ったステッキ・剣作り」「ウェットティッシュケース作り」のワークショップ、同じく品川区平塚児童センターでは「ポシェット作り」「ビーズアクセサリー作り」のワークショップを対面で行うつもりであったが、急遽感染者が拡大したため、作り方の詳しいレジメと動画を制作し、各児童センターに送るという形で行なった。また、生涯を通じて社会貢献の精神を培って欲しいとの思いから、1年次にもさんままつりのボランティアや八潮児童センター「ぞうきんアート」のワークショップやTAとして入学前講座などに参加してもらっているが、本年度はこちらも実行できず、今社会で行われている貢献活動を調査し、レポートを提出させた。

13. ドレスメーカー学院の社会貢献活動

 産経新聞主催の衣服のリユースでパラスポーツを応援する「ふくのわプロジェクト」と協力のもと、リユースの専門家の指導を受けながら回収した古着を学園祭で販売し、その収益金をこのプロジェクトに寄付する活動を平成29年度から行っている。本年度はコロナ禍の影響により規模を縮小して実施した。
 地域貢献のため「品川エコフェスティバル」、「目黒商工祭り」でワークショップはコロナ禍の影響で中止となった。残布を品川区の発達障害者支援施設に提供して自立支援の協力もコロナの影響で行わなかった。

14. 杉野学園衣裳博物館常設展示の開催

 4月4日から8月24日まで館収蔵品の「錦絵」に描かれた事柄や時代背景に着目し日本の洋装化の始まりを錦絵と服飾品で辿る「明治の錦絵にみる装い」展を開催する計画であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う緊急事態宣言発令、及び東京都からの博物館休業要請を受け、前期企画展は令和3年度前期に延期し博物館を休館とした。広報活動用のポスターとチラシを作成したが、開催延期により配布中止とした。また、展示内容をまとめた小冊子を製作・販売する予定であったが、企画展の開催延期に伴い製作を延期し、R3年度の展示に合わせ製作した。
 緊急事態宣言解除後は、感染症拡大予防の観点から入館者を学園関係者のみと限定し、換気や手指消毒、入館者人数の制限など感染症拡大予防策をとったうえで、7月27日から12月23日まで館収蔵品の中から主に大学の授業の参考となる資料の展示を行った。1階は「民族衣裳論」に関連しブルガリアとルーマニア、グアテマラの民族衣装、2階には「服飾造形基礎/モードクリエーション」などに関連し、シャネル、ディオール、サンローラン、ジバンシィ、バレンシアガ、渡辺雪三郎のジャケットとワンピースを展示した。さらに「マネキン学」に関連し、楮製紙製のマネキンに杉野芳子コレクション作品を着装させ展示を行った。

15. 目黒商工まつり・目黒リバーサイドフェスティバルへの参加

 平成24年度より目黒区商工会議所が主催する目黒商工まつり「目黒リバーサイドフェスティバル」に大学・短大・ドレスメーカー学院それぞれ参加してワークショップを行っていた。また目黒区商工会議所主催のごみゼロキャンペーン啓発活動に学生自治会学生が参加していたが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大により、いずれも中止となり参加できなかった。

16. アトレ目黒店とのコラボレーションと中学生に対するものづくり教室等の開催

 目黒駅のショッピングセンターアトレ目黒店、出店会社㈱銀座マギーと大学モードクリエーションコース、インダストリアルパターンコース、ファッションプロダクトデザインコースなどとの産学連携は、平成25年度より継続して行ってきたが、令和2年度は、コロナ禍のため、産学連携による授業は実施できなかった。
 また、杉野服飾大学では、目黒区、品川区、大田区の中学生を対象に「杉野ファッショングッズ中学生セミナー ―My Bagをつくろう―」を平成22年度から行っていたが、こちらも同じく、新型コロナウイルス感染拡大により中止することとした。