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事業概要


令和元年度事業概要

令和元年度に学園が取組んできた事業の概要は次のとおりです。

1. 第2次中期計画の推進

第2次中期計画の5ヵ年計画中第4年次として、引き続き各学校の目標とする入学者数の確保を重点として、オープンキャンパスの開催・運営方法に工夫を凝らし、広報・募集活動の充実強化を進めた。
令和2年度の入学者数は、大学では新設の服飾表現学科が前年度より増加したものの全体としては前年度より若干減少し、中期計画の目標数の入学定員240名を33名下回った。短期大学部、ドレスメーカー学院及び幼稚園の入学者数も前年より減少し、目標数を下回った。令和2年度までの5年間の入学者数の推移を踏まえて、次期中期計画においては各学校の入学定員の在り方等について検討を行う必要がある。
教育活動収支差額では、大学が4年間で大幅に改善し、令和元年度で計画を上回る約8千万円の黒字となった。短期大学部と幼稚園は収支の均衡を辛うじて保ち、ドレスメーカー学院は1億2千7百万円の赤字となっている。このため、法人全体では7千5百万円の赤字となった。資金収支差額では、学校ごとの収支差額は教育活動収支差額と同様であるが、法人全体の収支差額は中期計画の計画額を下回っているものの収支の均衡が保たれる状態となった。次年度繰越支払資金は約7億円となっている。
本年度は、給付型奨学金と授業料・入学金の減免を併せて支援する修学支援法が制定された。本学園の大学・短大・ドレスメーカー学院はこの支援の対象となる大学等に機関認定される必要があり、本学園の各学校はこれへの確認申請を行い、支援機関として機関認定されると共に、関係規則を整備し、学生からの申請を受付け、令和2年度の支援開始に向け準備を進めた。

2. 杉野服飾大学服飾学部服飾表現学科の開設と造形教育

杉野服飾大学服飾学部に平成30年度に新設した服飾表現学科は2年次が開始された。学生は5つの専攻のなかから、主専攻と副専攻を1つ以上取り幅広い知識と技術を学べるようにした。演劇などの衣装デザイン、映像・メディア表現、ショープロデュース、スタイリング、ビジュアルマーチャンダイジングなど服飾の表現に関する専門的な職業の知識技術を包括的に教育研究する日本で初めての高等教育機関で新たな授業展開となるため色々な設備を整えつつある。
学科開設のためのカリキュラムの編成と専門家の教授陣を含めた教育組織などを整備し、専門課程教育の実施に向けて教育体制を整えた。令和元年度の秋には各専攻等の担当教授予定者と相談の上、卒業制作や外部研修を見据えた具体的な授業計画を立て、シラバスを作成した。令和2年度には3年次の専門課程が始まり、さらに専門性のある日野校舎での授業がスタートする。
更に、専門課程教育を円滑に実施するため、日野校舎におけるPCや特殊ミシン整備など専門性の高い施設設備の整備充実を図った。
平成16年度から始まった「教員作品集」は15回目となる。1年間の研究成果として造形系の教員による作品集は高校訪問等に役立てられ、実物作品は学内の展示室等で在校生にも先生方の作品を観る機会として展示を行っている。

3. 杉野服飾大学短期大学部の教育環境の整備

杉野服飾大学短期大学部では学生が自由に使える自由制作室(自習+プリンター室)・デジタルデザイン室(パソコン室)を整備し意欲のある学生が自由に作品制作できる環境を整え、授業外学習を支援している。今年度は学生の学習意欲を高め服飾造形の授業を円滑に進める目的で学長裁量経費の採択を得て、「アパレルカッティングプロッター」を導入できた。服飾造形科目の授業および授業準備などの利便性が上がり、この結果、服飾造形の授業内、授業外での学習の幅を更に広げることができた。

4. ドレスメーカー学院の自己点検・評価

ドレスメーカー学院は、令和元年度も自己点検・評価委員会による点検評価を行い重点目標である教育改革を行った。外部からの評価を受けるため、夏季に教育課程編成委員会を、2月・3月に学校関係者評価委員会を開催した。その内容を令和2年9月に公表する計画である。

5. 杉野幼稚園の幼児教育の推進

幼稚園では、従来より地域に密着した幼児教育を実践しているが、令和2年度も未就園児親子を対象にプレ保育、ミニ運動会や「親子であそぼう!」なども実施し、預かり保育を含め地域の子育て支援の役割も果たしてきた。またICT化により預かり保育の申込みなどにおいて保護者にとっての利便性を高めることが出来た。
令和2年度に杉野幼稚園の創立50年を迎えるため、これに向けて記念行事などの準備を進めた。

6. 杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

中国浙江省寧波市の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年生の服飾専科学校)と合作で同学院に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、平成22年9月に開校以来順調に運営され、4月には杉野服飾大学に10名の学生が編入学した。また、令和元年9月には第10期として90名の新入生を迎えた。
平成26年度から日中服飾専門課程の学生を対象に行っている「杉野服飾大学で日本のファッションと文化を見て学ぶ短期研修旅行」は、令和元年7月に教員2名、学生11名の参加で催行した。

7. 国際交流の推進

世界で活躍できるクリエータ育成のために、今年度は、ベルギーアントワープ研修旅行に大学・短大の学生6名、イギリスの短期語学留学プログラムに大学生2名、パリコレクション春夏、秋冬見学旅行には大学生12名、ニューヨーク研修旅行に大学・短大・ドレメ生合わせて15名が参加し実施した。協定校である中国浙江理工大学、A.N.コスイギン名称ロシア国立大学との交流については、相互訪問を行い、ファッションコンテストへの参加や教員の特別講義等を実施した。
但し、令和2年3月にA.N.コスイギン名称ロシア国立大学へ教員1名、学生2名で訪問する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大により中止した。

8. 大学・短期大学部服飾造形夏期セミナーと教員免許状更新講習の開催

平成18年度から高校の家庭科教員を対象に実施しているセミナーは令和元年度で14回目を迎え、8月5日・6日の2日間実施した。講座はドレス構成に関する4講座、手芸的な内容の1講座、講義系の2講座とPC系の2講座を行った。その際アンケートにて令和2年度はオリンピック年となっていたため8月の実施について意見を伺い、夏期セミナーに参加は難しいことを確認した。それにより令和2年度は夏期セミナーの実施は見送ることと決定した。更に令和元年度は8月7日に「H31年度 産業・情報技術等指導者養成研修」を全国高等学校長家庭部会・公益財団法人全国高等学校家庭科教育振興会の依頼で5つの講座を行った。この講座には約25名の高校家庭科教員が参加し、高評価を得た。
また、教員免許状更新講習については、平成20年度の「予備講習」から文部科学省の認定を受けて開催してきているが、令和元年度も高、中、小学校の教諭(「家庭科」以外を含む)を対象として、「草木染め」「トートバッグ制作」「ドローイング」の3コースを設けて、8月3日(土曜日)・5日(月曜日)・6日(火曜日)の3日間、定員90名で実施した。更新講習では、受講者から評価を受けているが、平成31年度の講習の内容・方法についても各講座とも極めて高い評価を受けた。

9. 教職課程における教育職員免許法改正に伴う新課程の開始

教育職員免許法及び同法施行規則の改正に伴い、4月1日より「新教職課程」を開始させた。本学では平成29年度から再課程認定の為の申請準備等を開始し、平成30年度に申請を行い、平成31年2月に文部科学大臣から「再課程認定」を受けた。なお、在学履修者については、引き続き旧課程のカリキュラムで指導を行った。

10. 全国ファッションデザインコンテストの開催

本学園が一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会と共同で開催する全国ファッションデザインコンテストは、令和元年度は57回目を迎えた。10月12日(土曜日)は台風19号の影響で本学園の杉野ホールで本審査のみ行い、表彰式を15日に実施した。

11. 杉野服飾大学附属図書館所蔵資料のデジタル化計画の推進

附属図書館では、利用者個人のパソコン、タブレットやスマホを使用して、図書館所蔵の参考文献などを利用しながら、レポートや授業プレゼンの資料を作りたいという教員や学生からの要望を受け、図書館内に無線LANを構築した。この結果、館内での利用者個人のタブレットやスマホを使用している利用者は増加したが、図書館の利用統計の増加には至らなかった。
平成22年3月よりPC接続型のマイクロフィルムリーダー機器による本館所蔵資料のデジタル化を開始した。当初マイクロフィルム保存分の卒制・卒論を対象に行っていたが、平成25年11月からは劣化の著しい「Vogue U.S.A.版」(昭和51年購入、ロール型マイクロフィルム)のデジタル化を最優先で行っており、令和元年度末までに36ロール完了。作業を継続中である。また、本を見開きのままスキャンできるコンパクトスキャナによる、本館所蔵の貴重書のデジタル化は、平成27年度より、杉野芳子先生の著作物から開始しており、令和元年度末までに、62冊完了。作業を継続中である。

12. 杉野服飾大学短期大学部の社会貢献活動

杉野服飾大学短期大学部は、2年次の「社会貢献プログラム」という科目で地域の団体と様々な取り組みを行った。品川区とは協定を結んでおり、それに基づき平成30年度は品川区八潮児童センターにおいて「Tシャツリメイク」「トートバック作り」のワークショップを行い、児童センター主催の夏フェスにも参加、飾り付け、メイク、コーディネイト、演出などでファッションショーを盛り上げた。また同じく品川区平塚児童センターでは「シルクスクリーンを使ったトートバック作り」「ロゼット作り」のワークショップを行い、その発表会にも立ち会った。その他近隣マンションなどの住民の方からなる夕陽会とは年少の子供から小学生までを対象に「大人向けのサコッシュ作り」「まもるっちストラップ作り」のワークショップを催し、目黒商工まつりでは「プラ板」「くるみボタンのアクセサリー」のワークショップを各1日ずつ行った。目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)ではポスター・チラシデザインを行った。また、MISC(目黒インテリアショップスコミュニティ)とのコラボレーションによる気仙沼支援活動としてインテリアの残布を使用した小物の制作・販売も行い、その売り上げで気仙沼では手に入らない服飾資材などを購入し、送った。生涯を通じて社会貢献の精神を培って欲しいとの思いから、1年次にもさんままつりのボランティアや八潮児童センター「ぞうきんアート」のワークショップやTAとして入学前講座などに参加してもらっている。短期大学部では、このように2年間を通じていろいろな社会貢献活動を広げている。

13. ドレメセミナーの実施

ドレスメーカー学院では、毎年、教員研修の発表の場としてドレメサマーセミナーを実施している。平成27年度より「創立者・杉野芳子に永遠性を求めて」と題し、4カ年計画でアーカイブ研究発表を行い、平成30年度に終了した。令和元年度からは、開催時期を創立記念日である11月2日とし、新たな計画で実施した。計画は創立100周年を目指し、毎年アイテム研究を行う。初年度である令和元年度は、午前中にワンピースの研究とテキスタイルなど教員の専門分野での研究を行った。午後は、HARIU DESIGN 代表の針生成樹氏による講演を開催した。

14. 小中学生に対するものづくり教室等の開催

小中学生が服飾に関するものづくりを体験し、喜びを味わうことは小中学生の人間的成長に大きな意味を持つ。この観点からドレスメーカー学院では、品川区教育委員会と協力して、品川区と目黒区内の小学生を対象とした「ドレメキッズスクール」を開催してきているが、平成元年度も7月31日に実施した。
また、杉野服飾大学では、目黒区、品川区、大田区の中学生を対象に「杉野ファッショングッズ中学生セミナー ―My Bagをつくろう―」を平成22年度から行っている。令和元年度も令和2年3月に実施予定であったが新型コロナウイルス感染拡大により中止した。

15. 杉野学園衣裳博物館常設展示の開催

4月2日から8月8日まで「平成31年度 前期館収蔵品展」を開催した。フロアごとにテーマを変えて収蔵品を公開。1階はウォルトのイヴニング・ドレスやドゥーセのコルサージュ等、19世紀末~20世紀初頭の女性の西洋衣装を、2階はシャネル、バレンシアガ、サンローラン、ジバンシィ、4ブランドのオートクチュールやプレタポルテのスーツと、本学園教員がそれらの作品を資料として行った服飾造形研究の解説もあわせて展示した。また3階では十二単や武官束帯、アイヌの民族衣装の他、楮製紙製マネキンを出品した。
9月20日から令和2年2月10日まで「ブルガリアとルーマニアの民族衣装展」を開催した。刺繍を始めとする手芸的な技法に焦点をあて、本衣裳博物館収蔵品と本学園元教員である川口素子氏の収蔵品により展示を行った。1階にはブルガリア、2階にはルーマニアの様々な技法が施された民族衣装と小物類と解説を展示。また3階では十二単や武官束帯、アイヌの民族衣装の他、楮製紙製マネキンを出品した。

16. 杉野芳子コレクション設立準備の継続実施

杉野学園創立90周年記念事業として、平成27年度より杉野芳子先生の遺作品をコレクションとして保存、活用するための作業を開始した。毎年40点程度を対象作品とし、5年計画で行い、令和元年度は最終年度となった。令和元年度は作品総数181点中、1970年代作品について調査、殺虫処理を行い、保存箱を作成し、全ての作品の収納作業を完了した。収納施設は、本校舎4階の一室を平成27年度に整備しており、保存処理の作業も収納施設内で行った。

17. 目黒商工まつり・目黒リバーサイドフェスティバルへの参加

平成24年度より目黒区商工会議所が主催する目黒商工まつり「目黒リバーサイドフェスティバル」に参加している。令和元年度は、大学・短大・ドレスメーカー学院それぞれ参加しワークショップを実施した。
また目黒区商工まつりが取り組んでいるごみゼロキャンペーン啓発活動には、今年度も学生自治会が主体となって参加し、社会貢献活動を行った。

18. アトレ目黒店とのコラボレーション

目黒駅のショッピングセンターatre目黒店が実施している「アトレとお客様、街(地域)とつながり、共に明日を育んでくイベントa+(アトレト)」に平成25年度から大学が参画し、アトレ目黒店内で本学の特色を活かしたワークショップや展示を開催、地域連携を推進している。ここ数年「銀座マギー」や浜松にある株式会社共和レザーも加わって大学のファッションプロダクトデザインコースやインダストリアルパターンコースとコラボレーションを行ってきた。令和元年度には、モードクリエーションコースも参加して、両社から提供を受けた素材で学生がデザインし制作。作品は2週間銀座マギー目黒店内で展示された。