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事業計画


令和2年度事業計画

令和2年3月24日

1. 第2次中期計画の推進

杉野学園がその経営に関わる中期計画を初めて策定したのは平成20年7月である。当時と比較すると社会状況の変化を反映して学園が経営する各学校への志願者数と入学者数は大きく変化している。また、中期計画の中で立案していた大学の大学院新設、専攻科の新設、杉野ホールの建設、さらに、昭和48年以前の建築に係る建物の耐震化についても、主要な施設の耐震化工事を完了することができた。
他方、前回の中期計画では立案されていなかった各学校の教育組織の改革についても、急速な教育環境の変化に即応して、かなり抜本的な改革も行っている。
このような状況の変化を踏まえて、平成28年3月に第2次の杉野学園中期計画を策定した。本年度はその最終年次に当たり、各学校の目標とする入学者数の確保を重点として、引き続き計画を推進する。
更に、今後はこれまでの取り組みを踏まえ、私立学校法改正に伴う教育研究面での新たな視点を加えて、令和3年度から開始する杉野学園中期計画を策定する必要があり、これの準備を進める。
令和元年度は大学等における修学の支援に関する法律による給付型奨学金と授業料・入学金の減免を併せて支援する大学等として本学園の大学・短大・ドレスメーカー学院が機関認定され、減免規程を整備するなど準備を進めた。本年度から同法による修学支援が開始される。今後とも、この制度を多くの学生生徒が活用し本学園での勉学に励めるよう、機関認定の継続申請や制度の周知に取組む。

2. 認証評価結果を踏まえた指摘・改善事項等

杉野服飾大学及び杉野服飾大学短期大学部は、平成28年度にそれぞれ公益財団法人日本高等教育評価機構及び一般社団法人短期大学基準協会による機関別認証評価を受審し、共に評価基準を充たしていることから適合・適格と認定されている。
この評価を踏まえ、自己点検・評価活動を継続している。
杉野服飾大学短期大学部では、機関別認証評価において、特に優れた試みとして「社会貢献プログラム」の取り組みがあがった。これはカリキュラム改革による学修成果であり、これに鑑みて授業アンケート、学生との意見交換会、企業・卒業生の外部評価を検証し、時代や学生に合わせた短大だからできるすばやい対応を心がけ、カリキュラムを検討していく。

3. 杉野服飾大学服飾学部服飾表現学科の開設と造形教育

杉野服飾大学服飾学部に平成30年度に新設した服飾表現学科では、服飾表現学科3年次以降の専門教育が開始される。
これに向けて令和元年度に日野校舎の整備や授業内容の再確認の会議を行なった。
学長裁量経費等を活用し日野校舎に動画編集ソフトを搭載したPCや舞台衣裳制作用の特殊ミシンを整備し、3年生の授業で活用する予定である。
平成16年度から始まった「教員作品集」は16回目となる。1年間の研究成果として造形系の教員による作品集は高校訪問等に役立てられ、実物作品は学内の展示室等で在校生にも先生方の作品を観る機会として展示を行っている。

4. 杉野服飾大学短期大学部の教育環境の整備

杉野服飾大学短期大学部では学生が自由に使える自由制作室(自習+プリンター室)・デジタルデザイン室(パソコン室)を整備し意欲のある学生が自由に作品制作できる環境を整え、授業外学習を支援している。昨年度は「アパレルカッティングプロッター」を導入、今年度はプロッターと合わせて使用する「アパレルパターンスキャナー」を購入、服飾造形の授業内、授業外での学習の幅を更に広げる。

5. ドレスメーカー学院の自己点検・評価

ドレスメーカー学院は、本年度も自己点検・評価委員会を中心とした点検・評価を推進する計画である。その一環として7月と11月に「教育課程編成委員会」を、2月と3月に「学校関係者評価委員会」を開催して外部評価を受け、改革に取り組み、その内容を公表する。
平成28年度より自己点検・評価委員会の検討課題中の重点目標として「職業実践専門課程」(文部科学大臣認定)の申請に取り組み、平成28年度にアパレル技術科、高度アパレル専門科、平成29年度に服飾造形科、ファッションビジネス科が認定を受けた。認定維持のため本年度もその内容の公表を行う。
平成30年度に重点項目として掲げたカリキュラム改革が1年次より実施されるので、状況を踏まえながら本年度もPDCAサイクルで教育改革に取り組む計画である。

6. 杉野幼稚園の幼児教育の推進

本年度は、昨年10月より実施となった幼児教育無償化を受け、格段に増えた事務処理をICT化による園務支援システムを十分に活用し円滑に対応すると共に、対象となる子育て世代に対してより就園しやすい環境を整えていく。またICT化により指導計画・指導要領等の作成を行い教育体制の強化し、連絡アプリ等の利用により保護者への利便性を高める。また、預かり保育やプレ保育を充実させると共に、園児を通じて地域との交流を深める。
令和2年度は、杉野幼稚園の創立50年を迎えるため、記念式の実施および記念誌の作成等を行う。
また、以前から保護者からの要望があり、園児獲得に有効な対策と考えられる送迎用園バスの導入について、準備のための試行を行う。

7. 杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

中国浙江省寧波市所在の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年制の服飾専科学校)と合作で同学院に2010年9月に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、毎年70・80名の学生を迎え順調に運営されている。2020年4月には、8期生8名が杉野服飾大学に編入学する。
2017年度には、中国の大学の中外合作プロジェクト教育の認証評価において優秀校として認定された。特に日本側の教師の質について高い評価を得た。
本年度も引き続き日中服飾専門課程の教育を推進する。
また、2014年度から日中服飾専門課程の学生を招聘して行っている「杉野服飾大学で日本のファッションと文化を見て学ぶ短期研修旅行」も引き続き実施する予定であるが、新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては中止する場合もある。

8. 国際交流の推進

本年度もベルギーアントワープ研修旅行をはじめ、パリ・プレタポルテコレクション研修旅行、夏期イギリスの短期留学プログラム、その外ニューヨーク州立ファッション工科大学で学ぶニューヨークファッション研修旅行などを企画し、学生の国際感覚を身につける機会を数多く設ける。
また、交流協定を締結している中国浙江理工大学、A.N.コスイギン名称ロシア国立大学とは、相互のファッションコンテストへの参加や教員の特別講義、学生の研修旅行などを行い引き続き国際交流を推進する。
これらの国際交流についても、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染状況に対応して、その可否を決定する。

9. 教員免許状更新講習の開催

教員免許状更新講習については、平成20年度の「予備講習」から文部科学省の「認定」を受け毎年開催してきている。令和2年度も高等学校・中学校家庭科教諭を主な対象として、8月21日(金曜日)・22日(土曜日)・24日(月曜日)の3日間、定員90名で開講する。本年2月に「電子申請」手続きを行い、3月に「認定」を受け、4月16日から本学ホームページで日程等を公表して受講者の申し込みを受け付ける計画である。

10. 全国ファッションデザインコンテストの開催

本学園が一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会と共同で開催する全国ファッションデザインコンテストは、本年は58回目を迎える。本年もショー形式による本審査と表彰は昨年と同じ内容で行う。なお、令和2年度の本審査は10月10日(土曜日)に本学園の杉野ホールで実施する。

11. 杉野服飾大学附属図書館所蔵資料のデジタル化計画の推進

平成22年3月よりPC接続型のマイクロフィルムリーダー機器による本館所蔵資料のデジタル化を開始した。当初マイクロフィルム保存分の卒制・卒論を対象に行っていたが、平成25年11月からは劣化の著しい「Vogue U.S.A.版」(昭和51年購入、ロール型マイクロフィルム)のデジタル化を最優先で行っており、昨年度までに、36ロール完了。令和2年度はこれを継続する。他にもデジタル化を急ぐフィルム資料がある。
また、本を見開きのままスキャンできるコンパクトスキャナによる本館所蔵の貴重書のデジタル化は、平成27年度より杉野芳子先生の著作物から開始しており、昨年度までに、62冊完了。令和2年度もこれを継続する。

12. 杉野服飾大学短期大学部の社会貢献活動

短期大学部では2年次の必修科目「社会貢献プログラム」において協定を締結した品川区の児童センター2件を含む5件の団体と活動を行っている。地域社会にも認知され、本年度も2年次では八潮児童センター、平塚児童センター、目黒リバーサイドフェスティバル、雅叙園マンション・夕陽会などとの交流を目的としたワークショップや気仙沼支援活動(目黒に在住するインテリアショップから提供される生地で雑貨を作り販売、売り上げを支援)などを継続実施する。また、1年次では「社会貢献プログラム」の事前講習と言う意味合いで「社会貢献プレゼミ」として、目黒リバーサイドフェスティバル・目黒区民まつり(さんままつり)でのボランティア、八潮児童センターでのワークショップ(ぞうきんアート)、品川区認可保育園キッズガーデン品川上大崎でのワークショップ、入学前講座のティーチングアシスタントなどの活動を実施する。

13. ドレスメーカー学院の社会貢献活動

産経新聞主催の衣服のリユースでパラスポーツを応援する「ふくのわプロジェクト」と協力のもと、リユースの専門家の指導を受けながら回収した古着を学園祭で販売し、その収益金をこのプロジェクトに寄付する活動を29年度から行っている。本年度も実施する。
地域貢献のため「品川エコフェスティバル」、「目黒商工祭り」でワークショップを開催する。残布を品川区の発達障害者支援施設に提供して自立支援の協力を行う。

14. 杉野学園衣裳博物館常設展示の開催

4月4日から8月24日まで「明治の錦絵にみる装い」展を開催する。収蔵品の「錦絵」に描かれた事柄や時代背景に着目し、日本の洋装化の始まりを、錦絵と服飾品で辿る展示を予定している。企画展開催に際し、ポスターとチラシを作成・配布し、幅広く広報活動を行う。また、展示内容をまとめた冊子を製作し、販売する予定である。

15. 目黒商工まつり・目黒リバーサイドフェスティバルへの参加

目黒商工会議所が主催する目黒商工祭り「目黒リバーサイドフェスティバル」に平成24年度から大学、短大、ドレスメーカー学院3校が参加して、各校の特色を活かした作品展示やワークショップを行っている。また、学生自治会の学生は、目黒区商工まつりが取り組んでいるごみゼロキャンペーン啓発活動に社会貢献活動の一つとして参加している。本年度も学生、教職員ともに引き続き参加する。

16. 杉野芳子コレクション設立準備の継続実施

杉野学園創立90周年記念事業として、平成27年度より杉野芳子先生の遺作品をコレクションとして保存、活用するための作業を開始した。毎年40点程度を対象作品とし、5年計画で進めている。平成31年度は5年目となる。平成31年度は作品総数181点中、1970年代作品について調査、殺虫処理を行い博物館に収納する。収納施設は、本校舎4階の一室を平成27年度に整備しており、保存処理の作業にも充てている。

17. 目黒商工まつり・目黒リバーサイドフェスティバルへの参加

目黒商工会議所が主催する目黒商工祭り「目黒リバーサイドフェスティバル」に平成24年度から大学、短大、ドレスメーカー学院3校が参加している。各校の特色を活かした作品展示やワークショップを行っている。また、学生自治会の学生は、目黒区商工まつりが取り組んでいるごみゼロキャンペーン啓発活動に社会貢献活動の一つとして参加している。本年度も学生、教職員ともに引き続き参加する。

18. アトレ目黒店とのコラボレーションと中学生に対するものづくり教室等の開催

目黒駅のショッピングセンターアトレ目黒店が実施している「アトレとお客様、街(地域)とがつながり、共に明日を育んでいくイベントa+(アトレト)」に大学が平成25年度より参画している。特にアトレ目黒店に出店している㈱銀座マギーとの産学連携は、平成28年度にはインダストリアルパターンコース、平成29年度はファッションプロダクトデザインコースとコラボレーションを行い、学生作品が製品化された。平成30年度には、この2コースと新たに素材提供企業として浜松の共和レザー㈱が加わり3企業と本学の2つのコースとのコラボレーションが実施された。令和元年度はモードクリエーションコースゼミ学生とインダストリアルパターンコースが参加し、銀座マギーと共和レザー(株)による素材提供を受け、デザインを銀座マギーのデザイナーに評価していただいた後、作品を作り大学祭でショーを行い、それぞれ賞を頂いた。またアトレ目黒店で展示をし、その後共和レザー作品はレザーの展示会に作品を貸し出している。
また大学では目黒区、品川区、大田区の中学生を対象に「中学生ファッショングッズセミナー」を開催している。本年度は令和3年3月に実施する予定である。