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事業計画


令和6年度年度事業計画

令和6年3月27日

1. 第3期中期計画の推進

18歳人口の長期的な減少傾向、卒業生の主な就職先であるアパレル・ファッション産業の長期的な展望、及び学園の第2期中期計画期間中における入学者数の推移に鑑み、令和3年度に策定した杉野学園の第3期中期計画について、現状を勘案し、令和5年度に見直し改訂を行った。令和6年度も改訂後の第3期中期計画に沿い、各学校の教育活動の外部への発信を強化して志願者数の増加を実現し、財務基盤の強化を目指す。
服飾教育分野における志願者数の減少などに伴い、杉野服飾大学及びドレスメーカー学院の入学者が近年減少傾向であることに鑑み、令和6年度より入学定員をそれぞれ90名削減する。
また、当学校法人の経常的な収支バランスを示す経常収支差額は、近年支出超過が続いており、繰越収支差額が非常に厳しい状況となっている。そのため、令和6年度から令和8年度までの3か年を「財政改革推進期間」と位置づけ、志願者数・入学者数の確保をはじめとする収入増加と業務改善及び徹底した経費の節減を行い、第3期杉野学園中期計画に基づき、収支の改善を図る。
国の高等教育の修学支援新制度が令和2年4月から開始され、杉野服飾大学、ドレスメーカー学院共に支援対象校として認定されている。令和6年度からは機関要件が見直され厳しくなるが、引き続き経済的理由で学業が継続できない学生への支援を含めて学生生徒への支援を推進する。
令和5年度に着手した大学校舎の冷暖房設備の更新については令和6年度も計画的に進め、教育環境の改善を進める。

2. 教育活動情報の発信強化

大学の広報活動については、各学科の教育活動のSNSによる発信の強化に引き続き努めるとともに、オープンキャンパスにおいて「映像・メディア表現」を専攻する学生たちによる実践的な授業の様子を公開するなど高校生の興味と関心を惹くような内容の充実を検討する。更に、学校訪問により当学園の教育活動の周知を図る一方で、学生アンケートやコストパフォーマンスなどを勘案し、駅広告やホームサインボードなどの掲出を見直すなど、より効果的な情報発信を推進する。
また、ドレスメーカー学院においては、教員と学生によるTikTokチームをクラブ活動として発展させるなど、大学とともに各学科の適任者によるプロジェクトチームを中心とした広報活動を令和6年度も引き続き展開していく。
InstagramやTikTokにより、発表会や展示会の様子や教員のメディアへの出演など学生の普段の様子や教員の教育活動における最新の情報を発信する。

3. 外部評価の実施による授業改善

大学の内部質保証のための特徴的な自主的・自律的な自己点検評価である「外部評価」については、卒業生、企業人を含めた学外の専門家などによる評価を引き続き実施する。その結果を学内で共有するとともに、教学企画調査室(IR室)と連携することにより授業改善に繋げ、教育の質の更なる向上を図る。

4. 杉野服飾大学の教育活動

令和5年度は卒業制作発表を服飾学科では保護者や教職員、コース所属の2・3年生を対面で発表を見てもらった。表現学科は有観客で日野校舎にて発表を行い、その後目黒校舎でも同様に発表を行った。どちらも録画映像を撮影し、3月上旬から学修支援システム「manaba」にて在校生に発信を行った。今後は学生の許諾を得て、ホームページに卒業制作発表の抜粋映像を配信し、高校生等に向けて公開を行う。
令和5年4月に新設した服飾文化学科は、服飾文化の伝統や歴史を学び豊かでサスティナブルな未来のファッションの創造を目指す。初年次が始まったが、入学者が伸び悩んでいることから、令和6年度から科目等履修生の募集を行うこととした。
令和5年度に若手教員は紀要などの掲載、助手は作品づくりをしてキャラリーUで合同の発表を行った。令和6年度には更に若手教員のスキルアップや育成のため積極的に研究を促し、本学の紀要や学会への発表を行うように指導する。これらの取組みにより、教員の研究能力の向上を図っていく。

5. ドレスメーカー学院の教育活動

令和6年度も自己点検・評価委員会を中心とした点検・評価を推進する計画である。その一環として令和6年11月と12月に「教育課程編成委員会」を、令和7年3月に「学校関係者評価委員会」を開催して外部評価を受け、改革に取り組み、その内容を公表する。また、令和6年度に第三者評価を受ける予定であることから、令和5年度の自己点検・評価委報告書の提出が必要となる。
ドレメセミナーについて、本年度は令和6年7月21日(日)に実施する。
更にドレメセミナーの他、学生や関連校等のテキストとして使用する「Doreme New Pattern Book」を令和7年度の発行を目指し教員が取り組む計画である。

6. 杉野幼稚園の幼児教育の推進

保護者が求める情報(園の活動ブログ、イベント情報、バスルート等)をホームページに掲載し、園の魅力を広くアピールして園児獲得に注力する。児童館や子育て広場などにポスターや幼稚園案内(パンフレット)を置き、広く周知を図る。
近年の物価高騰により、保育活動に必要な教材や備品などが相次いで値上りしており、今後の保育活動の充実及び円滑に遂行するために保育料の引上げを検討する。預かり保育、プレ保育料、教育充実費の引上げも併せて検討する。
外部の研修及び、園内研修を充実させ、教職員の質の向上に努める。

7. 杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

中国浙江省寧波市所在の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年制の服飾専科学校)と合同で平成22年9月に同学院に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、毎年80名から90名の学生を迎えており、令和5年9月には86名が入学し順調に運営されている。
毎年卒業生が杉野服飾大学に編入しており、令和6年度は12名の編入生を予定しており、日中服飾専門課程の教育を推進する。
また、協定校から学生・教員研修旅行の受け入れは相互理解を深めることにより、留学生募集の一助としてきたが、コロナ禍により中止を余儀なくされていた。令和6年度からは、浙江紡織服装職業技術院と協議の上、研修旅行を再開することとしている。

8. 国際交流の推進

コロナ禍前は、ベルギーアントワープ研修旅行をはじめ、パリ・プレタポルテコレクション研修旅行、夏期イギリスの短期留学プログラム、ニューヨーク州立ファッション工科大学で学ぶニューヨークファッション研修旅行など多様なメニューを用意し、学生の国際感覚を身につける機会を数多く設けていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止している状況である。
国際交流の推進にあたっては、令和5年10月開催の全国ファッションデザインコンテストに中国の交流校を招聘、令和6年5月には浙江理工大学の卒業制作発表会に本学学生と教員が招聘され参加することとなっている。また、新たにイタリアの大学と協定締結に向け協議を進める。

9. 全国ファッションデザインコンテストの開催

本学園が主催する全国ファッションデザインコンテストは令和6年度に第61回目を迎える。
前年同様に本審査、表彰等を行う計画である。令和6年度の本審査は令和6年10月12日(土)に杉野ホールで実施する予定である。

10. 杉野服飾大学附属図書館の利用サービス拡大

学外者への利用サービスとして実施している年間登録制度について、元教職員と卒業生であった対象者を、令和5年度より服飾に興味関心を持ち、探究及び調べ学習をする高校生に拡大した。高校生の学修支援と本学入学希望者の獲得、高大連携及び本学入学後の円滑な学修支援を目的として、令和6年度も引き続き実施する。
この他、利用状況やニーズを継続的に把握し、適切な開館スケジュールを実施するとともに、館内における利用環境の維持・改善に努めることで、学習や研究活動の支援の充実を図る。
また、本館所蔵の貴重書を中心とした蔵書展示会を引き続き行うことで学内外への図書館周知に努める。

11. 杉野学園衣裳博物館企画展・常設展示の開催

令和6年4月10日から7月31日まで「2024年度前期展示 日本にミニがやってきた!」展を開催する。1960年代に世界的に広まったミニスカートが日本でどのように広まっていったのかに焦点を当てて展示を行う。1階展示室ではミニスカートの登場の経緯、また2階展示室では1960年代後半にドレスメーカー学院で制作されたミニ丈の作品と写真を展示し、視覚的に体感することを目的とする。特に、新入生にとって身近な服装であるミニスカートについて、歴史的な知識を得るとともに、服飾への学びのきっかけとなるよう配慮するとともに、一般見学者にとっても知識を深める内容となることを目指す。また、後期には内容を変更し博物館収蔵品による展示を行う予定である。

12. 夏期セミナーの再開準備と中学生に対するものづくり教室等の開催

コロナ禍により中止してきた高校の教員に向けての「夏期セミナー」について、以前からの参加者アンケート意見も取り入れて、10月頃までにセミナーで使用する試作によりセミナー内容の充実を図り、DM作成によりホームページ等にも掲載し、2月には広報課と相談の上、DMを高校に発送した。令和6年3月1日から受付を行っている。
また、令和6年8月5日(月)、6日(火)の2日間で「手織りを楽しむ-マフラーの作成-」や「ファッション業界のインターネットビジネスとテクノロジー」など11講座の開催を予定している。今後はアンケートを行い、更に高校教員に必要とされる講座を検討していく予定である。
更に、目黒区、品川区、大田区の中学生を対象とした「中学生ファッショングッズセミナー」は関係部署と話し合いながら再開を検討していく。

13. ドレスメーカー学院の社会貢献活動

産経新聞主催の衣服のリユースでパラスポーツを応援する「ふくのわプロジェクト」と協力のもと、リユースの専門家の指導を受けながら回収した古着を学園祭で販売し、その収益金を同プロジェクトに寄付する活動を平成29年度から行っており、本年度も実施する。
ドレスメーカー服飾教育振興会主催する小学生が服作りを学ぶ「ドレメ・キッズスクール」の運営を行う。
アパレルや繊維関係の企業よりSDG’sの一環として余剰在庫や廃棄素材の提供受け、産学連携授業で制作を実施する。
他にも学園総体や財団が取り組む社会貢献事業には参加する。

14. 社会連携・地域貢献の推進

目黒商工会議所が主催する目黒商工祭り「目黒リバーサイドフェスティバル」に大学、ドレスメーカー学院が、各校の特色を活かした作品展示やワークショップを行うなど教育機会、人材育成を通じて、地域と連携し貢献する取り組みを推進する。