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情報公開

事業計画

平成31年度事業計画

平成31年3月26日

1.第2次中期計画の推進

 杉野学園がその経営に関わる中期計画を初めて策定したのは平成20年7月である。当時と比較すると社会状況の変化を反映して学園が経営する各学校への志願者数と入学者数は大きく変化している。また、中期計画の中で立案していた大学の大学院新設、専攻科の新設、杉野ホールの建設が実現した。さらに、財政負担の観点から具体的に全体計画を立案することは不可能であるとしていた昭和48年以前の建築に係る建物の耐震化についても、主要な施設の耐震化工事を完了することができた。
 他方、前回の中期計画では立案されていなかった各学校の教育組織の改革についても、急速な教育環境の変化に即応して、かなり抜本的な改革も行っている。
 このような状況の変化を踏まえて、平成28年3月に第2次の杉野学園中期計画を策定した。本年度はその新たな計画の第4年次として、各学校の目標とする入学者数の確保を重点として、計画を推進する。
 本年度は、政府において高等教育段階の教育費負担軽減方策に係る法令が制定される運びであり、家庭の経済状況に関わらず大学・短大・専門学校に進学のチャンスを確保できる仕組みが発足する予定である。具体的には平成32年度から給付型奨学金と授業料・入学金の減免を併せて支援することとなり、このためには本学園の大学・短大・ドレスメーカー学院が支援措置の対象となる大学等に認定される必要がある。本学園の各学校はこれへの確認申請を行い、支援機関として公表される機関認定を目指す。

2. 杉野服飾大学服飾学部服飾表現学科の開設と造形教育

 杉野服飾大学服飾学部に平成30年度服飾表現学科を新設した。新設学科は、演劇などの衣装デザイン、映像・メディア表現、ショープロデュース、スタイリング、ビジュアルマーチャンダイジングなど服飾の表現に関する専門的な職業の知識技術を包括的に教育研究する日本で初めての高等教育機関である。
 本年度は服飾表現学科2年次以降の専門教育が開始される。これに向けて平成30年度に日野校舎の整備や授業内容の再確認を行なった。平成31年度には、今後に向けて担当教員との打ち合わせや授業内容の確認、3年次の長期インターンシップに向けての準備を進めていく。
 また、目黒キャンパスでは、第二校舎の地下教室を今後PC室として使用するため、学長裁量経費等を活用し講義室として整備し、後期から授業で使用する。
 平成16年度から始まった「教員作品集」は15回目となる。1年間の研究成果として造形系の教員による作品集は高校訪問等に役立てられ、実物作品は学内の展示室等で在校生にも先生方の作品を観る機会として展示を行っている。

3.杉野服飾大学短期大学部の教育環境の整備

 杉野服飾大学短期大学部では学生が自由に使える自由制作室(自習+プリンター室)・デジタルデザイン室(パソコン室)を整備し意欲のある学生が自由に作品制作できる環境を整え、授業外学習を支援している。今年度は「アパレルカッティングプロッター」を導入、服飾造形の授業内、授業外での学習の幅を更に広げる。

4.ドレスメーカー学院の自己点検・評価

 ドレスメーカー学院は、平成31年度も自己点検・評価委員会を行い重点目標である教育改革に取り組む計画である。外部からの評価を受けるため夏季に教育課程編成委員会を、2月・3月に学校関係者評価委員会を開催してその内容を公表する計画である。
 また、平成28年度より自己点検・評価委員会の中の重点目標として「職業実践専門課程」(文部科学大臣認定)の申請に取り組み、平成28年度にアパレル技術科、高度アパレル専門科、平成29年度に服飾造形科、ファッションビジネス科が「職業実践専門課程」の認定を受け、その公表を行った。平成31年度は、「職業実践専門課程」の質保証・向上のため、平成30年度の自己点検報告書を「特定非営利活動法人私立専門学校等評価機構」に提出し、第三者評価に取り組む計画である。

5.杉野幼稚園の幼児教育の推進

 本年度は、従来から実施している地域に密着した幼児教育の充実を図りつつ、ICT化による指導計画・指導要領の作成を始め保護者への連絡網の強化を図る園務支援システムを導入し、教育体制の強化と保護者への利便性を高める。また、預かり保育やプレ保育を実施すると共に、園児を通じて地域との交流を深める。
 平成32年度は、杉野幼稚園の創立50年を迎えるため、記念誌の作成を始め、記念行事の準備に当たる。

6.杉野服飾大学日中服飾専門課程の教育の推進

 中国浙江省寧波市所在の浙江紡織服装職業技術学院(高卒後3年制の服飾専科学校)と合作で同学院に開設した「杉野服飾大学日中服飾専門課程」は、平成31年9月には第10期生を迎え順調に運営されている。杉野服飾大学に編入学する学生も、今年で7回目となり4月に9名を迎える。
 一昨年度は、中国の大学の中外合作プロジェクト教育の認証評価において優秀校として認定された。特に日本側の教師の質について高い評価を得た。
 本年度も引き続き日中服飾専門課程の教育を推進する。
 また、平成26年度から日中服飾専門課程の学生を招聘して行っている「杉野服飾大学で日本のファッションと文化を見て学ぶ短期研修旅行」も引き続き実施する。

7.国際交流の推進

 本年度もベルギーアントワープ研修旅行をはじめ、パリ・プレタポルテコレクション研修旅行、夏期イギリスの短期留学プログラム、その外ニューヨーク州立ファッション工科大学で学ぶニューヨークファッション研修旅行などを企画し、学生の国際感覚を身につける機会を数多く設ける。
 また、交流協定を締結している中国浙江理工大学、A.N.コスイギン名称ロシア国立大学とは、相互のファッションコンテストへの参加や教員の特別講義、学生の研修旅行などを行い引き続き国際交流を推進する。

8.大学・短期大学部服飾造形夏期セミナーと教員免許状更新講習の開催

 平成18年度から高校の家庭科教員を対象に実施している服飾造形夏期セミナーは平成31年度で14回目を迎える。本年度も実施期間を2日間とし8月5日、6日に実施する。更に今年度は8月7日に「H31年度 産業・情報技術等指導者養成研修」を全国高等学校長家庭部会・公益財団法人全国高等学校家庭科教育振興会の依頼で5つの講座を行う。この講座には約25名の高校家庭科教員が参加予定である。また、教員免許状更新講習については、平成20年度の「予備講習」から文部科学省の「認定」を受け毎年開催してきている。平成31年度も高等学校・中学校家庭科教諭を主な対象として、8月3日(土)・5日(月)・6日(火)の3日間、定員90名で開講する。本年2月に「申請」手続きを行い、3月に「認定」を受け、4月16日から本学ホームページで日程等を公表して受講者の申し込みを受け付ける計画である。

9. 教職課程における教育職員免許法改正に伴う新課程の開始

 教育職員免許法及び同法施行規則の改正に伴い、平成31年4月1日より「新教職課程」を開始する。本学では平成29年度から再課程認定の為の申請準備等を開始し、平成30年度に申請書を文部科学省に提出し、平成31年2月に新たに「課程認定」を受けた。

10.全国ファッションデザインコンテストの開催

 本学園が一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会と共同で開催する全国ファッションデザインコンテストは、本年は57回目を迎える。本年もショー形式による本審査と表彰は昨年と同じ内容で行う。なお、平成31年度の本審査は10月12日(土)に本学園の杉野ホールで実施する。

11.杉野服飾大学附属図書館所蔵資料のデジタル化計画の推進

 附属図書館では、利用者個人のパソコン、タブレットやスマホを使用して、図書館所蔵の参考文献などを利用しながら、レポートや授業プレゼンの資料を作りたいという教員や学生からの要望を受け、平成31年度図書館内に無線LANを構築する。
 平成22年3月よりPC接続型のマイクロフィルムリーダー機器による本館所蔵資料のデジタル化を開始した。当初マイクロフィルム保存分の卒制・卒論を対象に行っていたが、平成25年11月からは劣化の著しい「Vogue U.S.A.版」(昭和51年購入、ロール型マイクロフィルム)のデジタル化を最優先で行っており、昨年度までに、
34ロール完了。平成31年度はこれを継続する。他にもデジタル化を急ぐフィルム資料がある。
 また、本を見開きのままスキャンできるコンパクトスキャナによる本館所蔵の貴重書のデジタル化は、平成27年度より杉野芳子先生の著作物から開始しており、昨年度までに、50冊完了。平成31年度もこれを継続する。

12.杉野服飾大学短期大学部の社会貢献活動

 短期大学部では2年次の必修科目「社会貢献プログラム」において協定を締結した品川区の児童センター2件を含む5件の団体と活動を行っている。地域社会にも認知され、本年度も2年次では八潮児童センター、平塚児童センター、目黒リバーサイドフェスティバル、雅叙園マンション・夕陽会などとの交流を目的としたワークショップやMISC(目黒インテリアショップスコミュニティ)とのコラボレーションによる気仙沼支援活動などを継続実施する。また、1年次では「社会貢献プログラム」の事前講習と言う意味合いで「社会貢献プレゼミ」として、目黒リバーサイドフェスティバル・目黒区民まつり(さんままつり)でのボランティア、八潮児童センターでのワークショップ(ぞうきんアート)、品川区認可保育園キッズガーデン品川上大崎でのワークショップ、入学前講座のティーチングアシスタントなどの活動を実施する。

13.ドレメセミナーの実施

 ドレスメーカー学院では、毎年、教員研修の発表の場としてドレメサマーセミナーを実施している。平成27年度より「創立者・杉野芳子に永遠性を求めて」と題し、4カ年計画でアーカイブ研究発表を行い、平成30年度に終了した。平成31年度からは、開催時期を創立記念日である11月2日とし、新たな計画へと出発する。計画は創立100周年を目指し、毎年アイテム研究を行う。初年度である平成31年度は、ワンピースドレスを研究題材とし午前中は、作品発表と研究発表を行う。午後は、外部講師により講演を開催する計画である。

14.小中学生に対するものづくり教室等の開催

 小中学生が服飾に関するものづくりを体験し、喜びを味わうことは小中学生の人間的成長に大きな意味を持つ。この観点からドレスメーカー学院では、品川区教育委員会と協力して、品川区内の小学生を対象とした「ドレメキッズスクール」を開催してきているが、平成31年度も7月に実施する。内容は株式会社サンウエェルより素材を提供していただきボトムの縫製を体験し、出来上がった作品を着装してミニファッションショーを開催する予定である。
 また大学では目黒区、品川区、大田区の中学生を対象に「中学生ファッショングッズセミナー」を開催している。本年度は平成32年3月に実施する予定である。

15.杉野学園衣裳博物館常設展示の開催

 4月2日から8月8日まで「平成31年度 館収蔵品展」を開催する。フロアごとにテーマを変えて収蔵品を公開。1階はウォルトのイヴニング・ドレスやドゥーセのコルサージュ等、19世紀末〜20世紀初頭の女性の西洋衣装を、2階はシャネル、バレンシアガ、サンローラン、ジバンシィ、4ブランドのオートクチュールやプレタポルテのスーツと、本学園教員がそれらの作品を資料として行った服飾造形研究の解説もあわせて展示。また3階では十二単や武官束帯、アイヌの民族衣装の他、楮製紙製マネキンを出品する。

16.杉野芳子コレクション設立準備の継続実施

 杉野学園創立90周年記念事業として、平成27年度より杉野芳子先生の遺作品をコレクションとして保存、活用するための作業を開始した。毎年40点程度を対象作品とし、5年計画で進めている。平成31年度は5年目となる。平成31年度は作品総数181点中、1970年代作品について調査、殺虫処理を行い博物館に収納する。収納施設は、本校舎4階の一室を平成27年度に整備しており、保存処理の作業にも充てている。

17.目黒商工まつり・目黒リバーサイドフェスティバルへの参加

 目黒商工会議所が主催する目黒商工祭り「目黒リバーサイドフェスティバル」に平成24年度から大学、短大、ドレスメーカー学院3校が参加している。各校の特色を活かした作品展示やワークショップを行っている。また、学生自治会の学生は、目黒区商工まつりが取り組んでいるごみゼロキャンペーン啓発活動に社会貢献活動の一つとして参加している。本年度も学生、教職員ともに引き続き参加する。

18.アトレ目黒店とのコラボレーション

 目黒駅のショッピングセンターatre目黒店が実施している「アトレとお客様、街(地域)とがつながり、共に明日を育んでいくイベントa+(アトレト)」に大学が平成25年度より参画している。特にアトレ目黒店に出店している㈱銀座マギーとの産学連携は、平成28年度にはインダストリアルパターンコース、平成29年度はファッションプロダクトデザインコースとコラボレーションを行い、学生作品が製品化された。平成30年度には、この2コースと新たに素材提供企業として浜松の共和レザー㈱が加わり3企業と本学の2つのコースとのコラボレーションが実施された。平成31年度はモードクリエーションコースゼミ学生とインダストリアルパターンコースが参加し、銀座マギーと共和レザー(株)による素材提供を受け、デザインを銀座マギーのデザイナーに評価していただいた後、作品を作りアトレ目黒店で展示の予定である。

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